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渡辺 文隆; 奥野 浩
Proceedings of 18th International Symposium on the Packaging and Transport of Radioactive Materials (PATRAM 2016) (DVD-ROM), 9 Pages, 2016/09
本論文は、核燃料物質輸送の過酷事故に伴う放射性物質放出の影響に関する計算を示す。フランスで用いられている使用済核燃料輸送物TN12を対象とした過酷事故の隔離距離の追計算、「原子力施設等の防災対策について」の追計算、さらに、日本で使用されている使用済核燃料輸送物NFT-14Pを対象に、フランス論文に記された事故想定で計算した。隔離距離の計算結果は30m程度になった。上記の計算は、米国で開発されたHotSpotコードを用いた。日本で開発・利用されているEyesActとの比較計算も行った。
野呂 尚子; 中村 陽; 平井 瑞記; 小林 直樹; 川太 徳夫; 直井 洋介
Proceedings of 18th International Symposium on the Packaging and Transport of Radioactive Materials (PATRAM 2016) (DVD-ROM), 7 Pages, 2016/09
核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)の核セキュリティトレーニングカリキュラム開発手法を紹介する。ISCNは、米サンディア国立研究所等の国際的なパートナー機関との協力で自身のトレーニング実施能力構築を行ってきた。2015年にはIAEAの輸送セキュリティに関する国際コースをホストしたが、その際のISCNによるコース開発への貢献について紹介する。
吉澤 厚文*; 大場 恭子; 北村 正晴*
no journal, ,
2011年に発生した東日本大震災は、現代に不可欠となっている複雑な社会技術システムに大きな被害を与えた。このような災害の被害を防ぐ、あるいは被害を軽減するために重要となるのは、予めの備えおよび発災後の臨機応変な対応である。しかしながら、我々は次の災害から社会を守るために、過去に起きた災害によって明らかにされた様々な困難、すなわち、社会技術システム(socio-technical system)の「失敗事例(things that went wrong)」からの教訓抽出は積極的に行う一方で、たとえば、発災後に行われた「失敗の直接要因」に結びつかない行動や「良好事例(things that went right)」から教訓を引き出す努力は、一部でしか行われていない。この結果、良好事例から得られる次の災害から社会を守るために重要となる教訓は、見過ごされているおそれがある。本発表は、「良好事例」からの学びの重要性を指摘しているレジリエンスエンジニアリングを参照し、輸送事業や福島事故の現場における震災対応における良好事例を分析することで、社会・技術システムに共通する不測の事態への備え、および緊急時対応の新たな教訓の抽出を試みる。